発達・発育のまとめ【乳幼児の表現発達】
おぼえたいポイント
「話す」の発達順
時期 |
発達段階 |
特徴 |
3~11ヶ月 |
喃語期 |
クーイング:1ヶ月~。のどを鳴らすような音。 |
喃語:3ヶ月~。母音のみの発音(例:「あー」「うー」) |
||
基準喃語:6~8ヶ月、母音と子音による言葉(例:「だー」「ばー」) |
||
反復喃語:6~8ヵ月、反復する言葉(例:「まんまん」) |
||
初語:10ヶ月~13ヶ月ごろ、初めて発する意味のある単語。 |
||
1歳~1歳半 |
片言期 |
一語文:1つの意味ある単語を話す。(例:「ママ」「ワンワン」) |
1歳半~2歳 |
命名期 |
二語文:2つの意味ある単語を組み合わせる。(例:「ママ、ちょーだい」) |
未熟な発音(「でんちゃ」「ちぇんちぇ」)の幼児語には、正しい発音で返してあげるとよい。 |
||
2歳~2歳半 |
羅列期 |
知ってる単語を並べて表現する。「これ何?」が増加する時期。 |
2歳半~3歳 |
模倣期 |
人の言葉を模倣し、欲求を言葉で言うようになる。 |
3歳~4歳 |
成熟期 |
他者との伝えあいができ、選択もできるようになる。 |
4歳~5歳 |
多弁期 |
すらすら話せるようになり、おしゃべりになる。 |
5歳~ |
適応期 |
自己中心的な発話から、対話が可能になる。 |
記憶から話すことができる。 |
「描く」の発達順
時期 |
発達段階 |
特徴 |
例 |
1~2歳半 |
なぐりがき期 |
点→直線→波形→渦巻の順に発達する。 無意識に表現・表出される線はスクリブルと呼ばれる。 |
|
2~3歳半 |
象徴期 |
1つの円を描くようになる。 描いたものに名前をつける。 |
|
3~5歳 |
前図式期 |
見える物の断片を羅列して描く。 頭足人と呼ばれる頭に手と足をつけた絵もこの時期。 |
|
4~9歳 |
図式期 |
記憶から描けるようになる。 |
|
図式期の描画特徴
表現名 |
特徴 |
例 |
動物や太陽などの物を擬人化する |
||
並列表現 |
基底線上に物や人物を並べる |
|
レントゲン |
家の中など見えないものを描く |
|
拡大表現 |
興味関心のあるものを大きくする |
|
展開表現 |
展開図のように倒して表現する |
|
積み上げ式 |
ものを上に積み上げて、遠近を表す |
|
視点移動 |
多視点でみたものを、ひとつで表す |
|
異時同存 |
異なる時間の場面を、一緒に描く |
|
「作る」の発達
時期 |
発達段階 |
特徴 |
1~2歳半 |
もてあそび期 |
触れる→握る→たたきつける。 |
材料や、その感触を知る。 |
||
2~3歳半 |
意味づけ期 |
できた形に名前をつける。並べる、積む。 |
3~9歳 |
つくりあそび期 |
目的をもって、作る。 |