栄養のまとめ【人の体】
おぼえたいポイント
身体
人体の構成物質 |
炭素、酸素、窒素、水素で96%占める。 残りは、鉄・銅・亜鉛などのミネラルである。 |
体内の水分量の割合 |
新生児は80%、乳児になると75%、幼児では65%となる。 成人すると55~60%となり、老人になると50~55%となる。 |
細胞内に3分の2、細胞外に3分の1の割合で存在する。 |
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エネルギー代謝の仕組み |
ATP(アデノシン三リン酸) ⇔ ADP(アデノシン二リン酸)+無機リン酸(Pi)+エネルギー |
血球の種類 |
リンパ球、好中球、好塩基球、好酸球がある。 |
吸収・消化 |
酸素は呼吸器で吸収、窒素は腸管で吸収される。 |
脳
大脳 (140億個の神経細胞) |
質 |
大脳皮質 |
思考・理性の中枢 |
本能の中枢 |
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大脳と脳幹を結ぶ |
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部位 |
感覚(触覚・温度) |
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理性・言葉・運動 |
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側頭葉 |
記憶・聴覚・嗅覚 |
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視覚 |
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脳幹 |
間脳 |
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中脳 |
高度な運動制御(眼球・視覚聴覚反射) |
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橋 |
大脳と小脳をつなぐ |
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延髄 |
呼吸・心臓の自動制御 |
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小脳(1000億個の神経細胞) |
運動の自動化。大脳をコピーし、体で覚える |
消化と排泄
排泄 |
2~3歳ごろから、自由意思で行うことが可能になる。 |
尿 |
腎臓で作られ、膀胱にたまる。 |
便 |
小腸で栄養分を吸収・大腸で水分が吸収され、便となる。 |
排便 |
不随意筋である内肛門括約筋が弛緩し移動し、随意筋である外肛門括約筋を用いて排便する。 |
発達・発育のまとめ【心理・社会性】
おぼえたいポイント
心の育ちの流れ
乳児期 |
愛着の形成。 |
幼児期前期 |
行動範囲の拡大による自己主張期が始まる。 |
幼児期後期 |
身体的特徴や、所有物への興味が生じる |
小学校低学年 |
自己中心的。1対1感覚。 他律的。 能力・性格への興味が生じる。 |
小学校中学年 |
仲間意識。徒党を組む。 自発性が生まれ、自律的に動けるようになる。 身体・運動・性格への興味がより強くなる。 |
小学校高学年 |
性差・思春期準備。羞恥心。内省・抽象思考の発達。 |
中学校 |
第二次反抗期。自己顕示欲が強くなり、他者の評価を気にする。 |
行動・他者との関わり・社会性
乳幼児の反応
新生児模倣 |
生後間もない新生児が、他者の表情をまねる現象。2か月ほどで消失。 舌出し模倣を、メルツォフとムーアが発見した。 |
エントレインメント |
新生児の同期行動。養育者の言葉や動きに同調して、新生児が体を動かすこと。 コンドンとサンダーらが研究した。 |
情動伝染 |
乳児の感情が他の乳児に伝染すること。成人にも起こり得る(もらい泣き)。 |
共同注意 |
自分と他人が、同じ対象に注意を向けていることを、お互いに共有している状態のこと。 乳児のコミュニケーションとして重要。 |
即時模倣 |
見たものをすぐまねる。共鳴動作ともいう。 |
ハンドリガード |
手をしゃぶったり見つめたりする、関係性を認識するための乳児の行動。 フットリガードもある。 |
アイコンタクト |
乳児が見つめ、大人が見つめ返す(目と目を合わせる)やりとり。 |
循環反応 |
吸う・叩く・引っ張る等の感覚運動的活動の反復。 |
第1次循環反応:自分の体が対象となる。(指吸) |
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第2次循環反応:自分の体と物との直接的関係を確かめる。(紐をひっぱる) |
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第3次循環反応:自分の体と物との間接的関係を自ら試す。(ボールを転がす・試行錯誤) |
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リーチング |
4、5ヶ月~。関心ある対象に手を伸ばす乳児の行動。 |
指さし |
9か月から、自分がほしいものを指す。 |
ターンテイキング |
自分からの働きかけと、相手からの待ち受けを交互にこなす(ボールのやりとりなど) |
三項関係 |
9ヶ月頃から、対象と人に対して相互に注意を向ける。 |
延滞模倣 |
1.5歳~。見たものを記憶し、後でまねる(母親の普段していることを真似るなど) |
表象機能 |
表象能力ともいう。 目の前に存在しないものを、頭の中に感覚的・知覚的に再現すること。ごっこ遊び。 |
乳幼児の心(自己の理解に関するもの)
愛着・愛着行動 |
アタッチメントとも。応答的に関わる特定の人との間で形成される。 ボウルビィにより研究された。 |
愛着行動①定位行動:愛着対象を見る(眼でじっと見る、顔を向ける) |
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愛着行動②信号行動:愛着対象を呼ぶ(泣く、声をかける) |
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愛着行動③接近行動:愛着対象へ向かう(後追いする、しがみつく) |
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基本的信頼感 |
他者から愛され大切にされている感覚のこと。 受け止められる経験の積み重ねで形成されていく。 |
安全基地 |
子供が活動や探索のよりどころになる存在。養育者など。 |
内的ワーキングモデル |
子供の心の中に形成された愛着対象。 目の前にいなくてもイメージすることで安心感を得る。 |
人見知り |
8か月不安ともいう。愛着が順調に形成されている証拠となる。 |
分離不安 |
養育者が自分から離れるとパニックを起こす現象。8ヶ月~2歳ぐらいまで続く。 |
社会性(他者の理解に関するもの)
生理的微笑 |
新生児~乳児が入眠時などの快状態のときにする微笑。 |
社会的微笑 |
3カ月ごろから。自分をあやしてくれる人に対してする微笑。 |
選択的微笑 |
5か月ごろから、親など、特定の人だけに対してする微笑。 |
社会的参照 |
1歳前後~。養育者の表情や声で、行動を決めること(笑っていれば安全など)。 |
共感性 |
1歳半~。相手の気持ちに寄り添うことができること。 |
心の理論 |
4歳~。他者と自分の心は別のものだということがわかるようになること。 |
自閉症児は獲得できない場合が多い。 |
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誤信念課題『サリーとアン』などで判定できる。 |
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役割取得 |
4歳~。相手の立場や気持ちなどを想像し、理解すること。セルマンの研究。 |
向社会的行動 |
5歳~。他者を思いやり、役に立つことを喜びながらする行動。 |
幼児期後半から。自己をモニターし、客観視すること。 内的動機づけが起こり、次展開のため自発的に行動できる。 |
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社会的比較 |
児童期から。自己概念を形成するために、他者と自分を比べる行為。 優れた者と比べる上方比較(やる気・劣等感)、劣った者と比べる下方比較(優越感・慢心)。 |
時間的展望 |
自分自身の現在について、過去や未来の事象を関連づけて、自分の今の立ち位置を理解すること。見通し。 |
集団に関するもの
自分がある集団に属し、その一員であることを自覚すること。 |
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ギャンググループ |
ギャングエイジとも。男子に特徴的な「徒党集団」。同じ遊びを一緒にする、 |
特定のルールがある、秘密の儀式があるなど、同じ行動を共にすることで生まれる一体感に支えられる仲間集団。 |
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チャムグループ |
女子に特徴的な「仲間集団」。秘密を共有するなどして、「私たち同じね」と互いの共通点を確認し合う。 |
「同じであること」を維持するため、誰かを仲間はずれにして結束を高めることもある。 |
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ピアグループ |
価値観などを話し合い、「同じであること」より「異なるところ」に気づき、それでも、その仲間集団が自分の居場所であることを感じられるのが特徴。 |
アイデンティティを形成していく場でもある。 |
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社会的コンピタンス |
社会に必要とされる能力(理解力・共感力・コミュニケーション力・場を読む力)のこと。 |
周囲の影響
発達期待 |
保育者・保護者が「将来的になってほしい姿」を期待すること。価値観の押し付けにならないように気を付ける。 |
性別により文化的に期待される役割。時代や地域により変遷する。 |
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環境移行 |
その人を取り巻く環境の変化。幅が大きいほど、不安や混乱など与える影響が大きい。 |
発達・発育のまとめ【発育の指標】
おぼえたいポイント
スキャモンの発育曲線 |
0~20歳までの、身長や臓器等の発育具合をグラフで示したもの。 特徴を4つのパターンにわけてあらわされる。 |
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神経型 |
脳・脊髄・感覚器。出生直後から急発達、4~5歳までには成人の80%程度(6歳で90%)に達する。 |
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一般型 |
身長・体重や、肝臓・腎臓などの胸腹部臓器の発育。幼児期・青年期の2段階でカーブがある。 |
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リンパ系型 |
免疫力・リンパ組織の発育。学童期に急激に伸び、思春期に成人の約2倍になる。その後、下降して落ち着いていく。 |
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生殖型 |
男児の陰茎・睾丸、女児の卵巣・子宮。思春期以降の14歳ごろから急激に発育。 |
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乳幼児発育曲線 |
厚生労働省の指標値で、パーセンタイル曲線であらわされる。 |
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パーセンタイル |
全体を100としたとき、小さい方から数えて何番目かをあらわす数値のこと。中央値は50。 |
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3~97であれば正常とする。 |
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乳児の体重増加 |
1年で約6キロ |
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幼児の体重増加 |
1年で約2キロずつ |
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乳幼児 (生後3ヶ月〜5歳) の発育状態の程度を表す指数。 |
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学童の肥満状態の程度を表す指数。 |
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ボディマス指数の略称。成人の肥満状態の程度を表す指数。 |
保育士試験の受験申請から合格後までの流れ
はじめに
独学で資格取得を目指す方は、試験のことを教えてくれる周りの人がいない場合が多いのではないでしょうか。少なくとも僕にはいませんでした。
そこで、肝心の試験部分以外で慌てることがないように、段取りや、試験会場でのポイントについて教えます。実技試験については、僕が感じたコツも書いたので、参考にしてください。
なお、2018年後期・2019年前期の二回の受験経験を元にしていますので、細かい部分は変更があるかもしれません。ご了承ください。
保育士試験について
全国保育士養成協議会(以下、保養協)のサイトに、試験の詳細が載っています。
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/about/
実施の時期・種類
保育士試験は年に2回、それとは別に、地域限定保育士試験が不定期に実施されます。地域限定保育士試験は、毎年行われるわけではありません。
実施の内容
保育士試験は、筆記と実技の二段階で行われます。
筆記試験9科目にすべて合格したのち、実技試験を2種類受けて合格すると、保育士資格が取得できます。
筆記試験で合格できた科目は、次回の受験から3年間は受験免除されますので、ご安心ください。とはいえ、受験しても大丈夫です。2回目に不合格でも受験免除は継続されるようなので、余裕があればチャレンジしてもいいかもしれません。
実施の流れ
保育士試験から、保育士になるまでの流れとしては、以下のとおりです。
❶受験申請 ➡ ❷筆記試験 ➡ ❸実技試験 ➡ ❹保育士登録
これに沿って、ポイントを書いていきます。
❶受験申請
受験申請の手引きを請求する
最初に、以下の保養協サイトより「受験申請の手引き」を請求します。
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/guidance/
なお、請求可能な期間にならないと、請求できません。前期試験は前年の12月中旬、後期試験は6月中旬から受付開始です。請求はサイト上から、氏名と住所を入力するだけで簡単に行えます。
手引きが届いたら、内容を確認します。学歴や保有資格や過去試験結果により申請書が異なります。書類をよく読んで、証明写真や卒業証明等、必要書類を余裕を持って集めてください。
受験申請する
申請するときには、筆記試験合格後の実技試験の受験科目を予め2つ選択する必要がありますので、次を参考にして選んでください。
【音楽表現】ピアノ、アコースティックギター(要持ち込み)、アコーディオン(要持ち込み)のどれかで、弾きながら歌います。課題曲2つです。
【言語表現】 指定されたいくつかの絵本から1つ選び、3分にまとめてお話しします。
【造形表現】 絵を描きます。お題はその場で出され、時間は1時間です。
申請してから受験票が届くまでには、時間がかかります。まだかなと不安になりますが、気長にお待ちください。
筆記試験受験票の確認
受験票が届いたら、受験地と試験時間の確認してください。試験会場は限られるので、かなり遠い場合もあります。
私の場合は、2時間弱程度かかる場所でした。遅れないよう事前にルートを確認しておくことをおすすめします。
❷筆記試験
試験日の直前復習はどこでする?
筆記試験会場には、試験室の他に学習室も用意されています。
でも、部屋は広くないので、自席またはベンチで参考書読んでる人も多数です。みんな脇目振らずに最終チェックしていますので、気にせず最終チェックをしましょう。
お昼ご飯は?
一日中試験を受ける方は、お昼ご飯のことも忘れずに。僕の時は会場の大学が学食をやっていたので利用しましたが、場所によっては、お昼ご飯も事前に買う必要があるかもしれません。
トイレは?
試験会場のトイレは混み合います。私は男性なので人数が少なく不自由しませんでしたが、数の多い女性は並んでいましたので、その辺りも頭に入れといたほうがいいです。
途中退出できる?
試験は30分経つと途中退出可能です(戻れません)。さっさと切り上げて次の科目のおさらいををしたらいいでしょう。
ただし、ニコイチの教育原理と社会的養護は試験時間が短く、途中退出できませんので、ご注意を。
問題冊子の持ち帰りできる?
問題冊子は持ち帰ることができます。解答を記入しておき、試験が終わったら解答速報サイトを見て答え合わせをしましょう。筆記試験の結果通知も時間がかかりますので。
合否判定をチェックして、不合格の場合は、すぐ次の受験申請の日程を確認して、次の試験へ気持ちを切り替えましょう。もし合格の見込みであれば、すぐに実技試験の対策を始めましょう。
❸実技試験
会場は合格通知がくるまでわからない
実技試験の試験会場は、筆記試験の合格通知書に書いてあります。事前にはわからないのがつらいところです。
僕はアコースティックギターを持っていかなければならないのに、遠い会場だったので凹みました。
当日朝のガイダンス
実技試験の当日朝8:45に、受験者全員がガイダンスのため集められます。そして、どの受験者が、何時に、どの試験室で試験するのか、タイムスケジュールが渡されます。それに従い試験するので、指定時間に遅れないようにしなければいけません。
とはいえ、指定場所にいれば、係の人が点呼や誘導をしてくれるので、大丈夫です。
僕は11時半には終わるスケジュールでしたが、割り当てによっては、午後までかかることもあり、ここでもお昼ごはん対策の他、モチベーション対策も必要になると思います。待たされるのはつらいですからね。
実技試験本番
さて、実技試験は、試験室で、試験官が見守る中で行われます。
【言語表現】では、試験室に子どもが座っていると想定した空の椅子がおかれ、終始無表情の試験官がいる中でやりました。少し詰まるとじっと注視されました。雰囲気がとてもきつかったです💦
【音楽表現】は、元々ギターの弾き語りができたので選んだのですが、これも表情の乏しい試験官が見てる中で演じますので、なんともやりにくかったです。また緊張するとテンポが速くなりがちなので、落ち着くよう心がけましょう。
【造形表現】は受験してないのでわかりません。教室に数名集められて実施されたようですが「色が単調になってしまった」「描き直す時間がなかった」などの声が聞こえてきたところから推測すると、一発勝負の音楽・言語とは違い、構成決め→下書き→描画→配色の流れをきちんと時間配分してやることが求められそうです。
実技試験後
実技試験は、二科目目が終わると、即解放されます。実技試験の結果は、通知が来ないとわかりません。
実技試験結果が不合格の場合、次回の実技試験の受験申請を行います。結果が来る頃には、すでに筆記試験からの次回受験申請の受付は終了していますが、実技試験不合格者の次回受験申請は用意されています。ただし、申請期間が短いので注意してください。
http://hoyokyo.or.jp/exam/pHowto-2.html
実技試験のポイント
とにかく、自己満足ではなく、子どもに向けてできたか、が大事だと思います。変な自己流のアレンジや、自分の色を出す必要はありません。
あなたの芸術性のをアピールする場ではありません。あくまで子どもの成長をサポートする立場をわきまえておけば、問題ないはずです。
❹保育士登録
晴れて実技試験が合格すると、保育士となれます。ただし「保育士」と名乗って就業するには、保育士としての登録が必要です。登録までは2ヶ月ほどかかります。
詳しくは登録事務処理センターのサイトを参考にしてください。
https://www.nippo.or.jp/hoikushi/
さいごに
本記事が、保育士試験を受ける方の心配事を減らす参考になれば、うれしいです。
では、みなさまが保育士試験を無事合格できますように。
発達・発育のまとめ【乳幼児の表現発達】
おぼえたいポイント
「話す」の発達順
時期 |
発達段階 |
特徴 |
3~11ヶ月 |
喃語期 |
クーイング:1ヶ月~。のどを鳴らすような音。 |
喃語:3ヶ月~。母音のみの発音(例:「あー」「うー」) |
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基準喃語:6~8ヶ月、母音と子音による言葉(例:「だー」「ばー」) |
||
反復喃語:6~8ヵ月、反復する言葉(例:「まんまん」) |
||
初語:10ヶ月~13ヶ月ごろ、初めて発する意味のある単語。 |
||
1歳~1歳半 |
片言期 |
一語文:1つの意味ある単語を話す。(例:「ママ」「ワンワン」) |
1歳半~2歳 |
命名期 |
二語文:2つの意味ある単語を組み合わせる。(例:「ママ、ちょーだい」) |
未熟な発音(「でんちゃ」「ちぇんちぇ」)の幼児語には、正しい発音で返してあげるとよい。 |
||
2歳~2歳半 |
羅列期 |
知ってる単語を並べて表現する。「これ何?」が増加する時期。 |
2歳半~3歳 |
模倣期 |
人の言葉を模倣し、欲求を言葉で言うようになる。 |
3歳~4歳 |
成熟期 |
他者との伝えあいができ、選択もできるようになる。 |
4歳~5歳 |
多弁期 |
すらすら話せるようになり、おしゃべりになる。 |
5歳~ |
適応期 |
自己中心的な発話から、対話が可能になる。 |
記憶から話すことができる。 |
「描く」の発達順
時期 |
発達段階 |
特徴 |
例 |
1~2歳半 |
なぐりがき期 |
点→直線→波形→渦巻の順に発達する。 無意識に表現・表出される線はスクリブルと呼ばれる。 |
|
2~3歳半 |
象徴期 |
1つの円を描くようになる。 描いたものに名前をつける。 |
|
3~5歳 |
前図式期 |
見える物の断片を羅列して描く。 頭足人と呼ばれる頭に手と足をつけた絵もこの時期。 |
|
4~9歳 |
図式期 |
記憶から描けるようになる。 |
|
図式期の描画特徴
表現名 |
特徴 |
例 |
動物や太陽などの物を擬人化する |
||
並列表現 |
基底線上に物や人物を並べる |
|
レントゲン |
家の中など見えないものを描く |
|
拡大表現 |
興味関心のあるものを大きくする |
|
展開表現 |
展開図のように倒して表現する |
|
積み上げ式 |
ものを上に積み上げて、遠近を表す |
|
視点移動 |
多視点でみたものを、ひとつで表す |
|
異時同存 |
異なる時間の場面を、一緒に描く |
|
「作る」の発達
時期 |
発達段階 |
特徴 |
1~2歳半 |
もてあそび期 |
触れる→握る→たたきつける。 |
材料や、その感触を知る。 |
||
2~3歳半 |
意味づけ期 |
できた形に名前をつける。並べる、積む。 |
3~9歳 |
つくりあそび期 |
目的をもって、作る。 |
発達・発育のまとめ【乳幼児の身体発達】
おぼえたいポイント
身体の基礎状態
体重と身長 |
誕生時の平均的な体重は約2.9-3.0kg、身長は49cm。 |
1年で体重は7-11kg(3倍)、身長は75cm前後(1.5倍)となる。 |
|
脳の成長 |
脳の重さは400g(大人は1300g前後)で、4-5歳には大人の90%まで達する。 |
重くなるのは、細胞間の神経ネットワークの増加によってであり、細胞の数は増えない。 |
|
頭の大きさ |
頭の大きさは、新生児は4頭身、2~4歳は5頭身、成人は7~8頭身。 このことから、乳幼児期は頭が重いために不安定で転びやすい。 |
水分量 |
体の水分量は、大人よりも多い。 |
栄養不足の影響 |
栄養不足の影響順は、体重→身長→頭囲の順番にあらわれる。 |
もし頭囲のみが大きい場合は、小児水頭症・脳腫瘍・自閉症の可能性もある。 |
|
免疫力 |
乳幼児は免疫が低いため、健康管理に注意しなければならない。 |
脈拍数 |
幼児3歳の体では、安静時で毎分80~100回。(大人より多い) |
呼吸数 |
安静時で、乳児は毎分35回、幼児は毎分20~30回。(大人より多い) |
体温 |
乳幼児は高め。37.5℃以上で発熱判断する。 |
歯の発達
乳歯の形成 |
乳歯の形成は妊娠初期に始まっている。 |
|||||
歯の数 |
乳歯は全部で20本、永久歯になると全部で32本ある。 |
|||||
2歳半~3歳で完成。そろうと、大人と同様な咀嚼が可能となる。 |
||||||
歯の生え方 |
生え始める順番や時期は個人差が大きい。 |
|||||
位置 |
乳中切歯 |
乳側切歯 |
乳犬歯 |
第一乳臼歯 |
第二乳臼歯 |
|
上の歯 |
8ヶ月~ |
11カ月~ |
1歳6ヶ月~ |
1歳~ |
2歳3ヶ月~ |
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下の歯 |
6ヶ月~ |
1歳~ |
1歳9ヶ月~ |
11ヶ月~ |
2歳~ |
発達順
発達順の目安 |
発達の順番と時期の目安は、平均的に以下となる。 ただし個人差が大きく、順番も前後することがある。 |
|
首すわり |
3~5か月 |
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寝返り |
5~6か月 |
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おすわり |
7~9か月 |
|
ずりばい |
8~9か月 |
|
つかまり立ち |
8~10か月 |
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一人歩き |
12~16か月 |
|
協応動作 |
5ヶ月頃から、視覚と運動が連動できるようになること。見たものを取るなど。 |
|
発達の方向 |
頭部から足部へ、中心から抹消へ、粗大運動から微細運動へ発達する。 |
|
呼吸の発達 |
新生児は鼻呼吸、離乳食がすすむと、10ヶ月頃から口呼吸になる。 |
|
運動の発達 |
両足跳びは2歳ごろから、片足跳びは4歳ごろからできるようになる。 |
原始反射
自動歩行 |
2ヶ月まで。 新生児の足底をつけると、足を曲げ伸ばしする反射。 |
モロー反射 |
3、4ヶ月まで。 驚いたり、バランスを崩すと手を伸ばしてしがみつく反射。 |
探索反射 |
哺乳反射ともいう。4ヶ月ごろから徐々に消失。 口への刺激方向へ頭を向ける反射。 |
吸啜反射 |
6ヶ月まで。 口の中に物を入れると吸い付く反射。 |
非対称性緊張性顎反射 |
1~4ヶ月まで。 乳児を仰向けにして頭を傾けると、傾けた側の足が伸び、逆側の足が曲がる反射。 うつ伏せ時に窒息にならないための動きといわれる。 |
把握反射 |
手は、6ヶ月まで。足裏は8ヶ月まで。 |
バビンスキー反射 |
2歳まで。足の指をそらせる。 |
発達・発育のまとめ【母体・胎児】
発育と発達の違い
測定可能な体重・身長の増加のことを発育という。 |
機能的な成熟のことを発達という。 |
おぼえたいポイント
出産の時期 |
22週~周産期(~36週 早期、37~41週 正期、42週~ 過期)の間となる。 |
2500g未満は低出生体重児として扱われる。 |
|
IgGと略される。胎盤を通して子供に移行する。乳児の免疫は3~6か月で消失する。その後、感染を経験し、みずから産出するようになる。 |
|
IgAと略される。母乳に大量に含まれ、新生児の消化管を病気から守っている(これを受動免疫または母子免疫という)。 |
|
オキシトシン反射 |
射乳反射ともいう。母乳を産出・出す反射のこと。このオキシトシンの分泌によって産後の子宮収縮も促される。 |
妊婦の体重増加の目安 |
非妊娠時から比較し、やせ型は+9kg~+12kg、ふつうの場合は+7kg~+12kg、肥満型は+5kgまでが目安とされる。 |
マタニティブルーズ発症率 |
欧米50~80%に対して、日本では15~35%。 ホルモンバランスの乱れから発症し、通常は経過観察で問題ない。 |
胎児の発達 |
味覚・聴覚・嗅覚の感覚器は胎児のうちに発達している。 |
ゆびしゃぶりや、体をゆすったりする。 |